SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意

概要

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目的

スクラムマスターと開発者を兼任していたが、スクラムマスターっぽいことができなかった。スクラムマスターとしてどう振る舞うかきになったので読んでみる。

目標

スクラムマスターとしての振る舞いで使えるものを得る。

総評

今の自分が理解するのは難しい内容だった。何度か読み返すことによって、自分の身に染み込ませていく本なのかなと思う。

ピックアップ

1章 スクラムマスターの役割と責任

スクラムマスターは既存の枠組み(プロジェクトマネジャーや開発者)と違うため、必要性がピンと来ないかもという話からスタート。

スクラムにおいてチームがフォーカスする範囲は

「スプリントバックログとプロダクトバックログをDONEの定義を満たして完了にするのは、チームとして(1つの生き物として)どうしたらよいか?」

になるというところは学びになった。

また兼任のメリット・デメリットが記載されており、基本的には兼任すべきではないと書かれている。 自分自身、開発者として兼任したことで、スクラムマスターとして振る舞えなかったと感じており、納得に内容だった。

2章 心理状態モデル

スクラムマスターのアプローチが記載されている。 順を追っていくことで、メンバーの気持ちを育むことが記載されている。

この章を読んで、「スクラムマスターを辞めた今の方がスクラムマスターっぽい」と言われる片鱗がわかった。

スクラムマスター中はスクラムイベントのファシリテーションをやっており、会議の中心にいた。 辞任したことで会議の中心から離れ、ファシリテーションコーチングが結果としてできるようになった、

全く余談だが、「スクラムマスターやるならせっかちな性格を直せ」と暗に言われている気がするw

3章 #スクラムマスター道

スクラムマスターとはどうあるべきか」が書かれている。

スクラムマスターのチームを作る」は考えたことがあったが実践しなかった。 自社には他にもスクラムマスターがいるし、スクラムマスター同士で連携して組織課題に向かっていくべきだったなと感じた。

4章 メタスキルとコンピタンス

スクラムマスターが持つべきメタスキルの話。

すごく難しくて一回だと理解できない…。 ただ、アジャイルへの理解度が高く、自己組織化された組織での経験が不可欠というところは同意。

組織デザインでも言えることだけど、理想の組織で働いたことがあることは大事なんだよな。

5章 チームを構築する

チームを構築するために「現状を把握すること」・「スクラムマスターはどう振る舞うか」といったことが書かれている。

タックマンの集団発達モデルで、自分たちがどの段階にいるのかという話が記載されている。

  1. フォーミング
  2. ストーミング
  3. ノーミング
  4. パフォーミング

自分たちは去年からメンバーが入れ替わったのでフォーミングかな。 全体的に抽象的な内容が多く、理解するのに時間がかかる…。

6章 変化を実装する

前の章と同様に難しい…。 変化をしていくためにはどうするか、ということが書かれている。

7章 スクラムマスターの道具箱

「守離破」や「コーチング」、「なぜなぜ5回」といった実践的なプラクティスと取り入れ方が書かれている。

「なぜなぜ5回」は実際にやってみたことがあるが、相手の話を聞いて適切にブレイク・ダウンする必要があり難しかった。 カンバンの話に触れていて気づいたが、ダッシュボードを作っているのに、そこに触れた会話ができていないな。

8章 私は信じています

「誰もが偉大なスクラムマスターになることを信じています」というエモいスタート。 様々な悩みにアジャイルコーチが助けになってくれるという話。